CakePHP3が登場しましたが、CakePHP3ではCakePHP2系からインストール方法やフォルダ構造などが大きく変更されました。
ギタドラ検索 beatpoolはCakePHP2系で作っているので、CakePHP3を触る口実にCakePHP3へのアップデートを検討中です。

アップデートによる恩恵があるかわかりませんが、とりあえず開発環境に入れて触ってみよっかな〜ということでCakePHP3のインストールメモです。
開発環境にはMAMPを使っているので、本記事はMAMP + CakePHP3の情報になります。

前提

MAMPがすでに入っていること。
MAMPのインストール方法については以下もご参考にどうぞ。

【Mac OSX】MAMPのインストール(MAMP3.0のころなので記事が少し古い)
【Mac OSX】MAMPのアップデート方法(←MAMP3.4のインストールにも参考になるかと)

  • Mac : OS X 10.9.4 (Mavericks)
  • MAMP : 3.4
  • Apache : 2.2.29
  • PHP : PHP5.6.10
  • MySQL : 5.5.42

CakePHP3インストールの流れ

  • Composerをインストール
  • デフォルトPHPをMAMPのPHPに変更
  • Composerを使ってCakePHP3をインストール

CakePHP2まではパッケージからインストールする方法が基本でしたが、CakePHP3からは「Composer」というツールをつかってインストールする方法に変更されました。
Composerを既に使っている人には、さらにお手軽になったみたいですね。

私はComposerを使ったことがなかったので、今回CakePHPのために入れました。

Composerのインストール

まず、自分の端末にComposerが入っているのかどうなのかを確認しましょう。
ターミナルを開いて、バージョン確認コマンドを入力します。

$ composer -V

バージョン番号が返ってきたら、すでにComposerが入っているのでCakePHPのインストールにすすんでください。
入っていなかった場合は、以下のコマンドでComposerをインストールします。

$ curl -sS https://getcomposer.org/installer | php
$ mv composer.phar /usr/local/bin/composer

curlコマンドでターゲットのURLからComposerのインストーラを落としてきて、パイプラインでphpに渡して実行している…のかな?
実行したディレクトリに「composer.phar」ができあがっているので、それをmvで「composer」にリネームしつつ、どのディレクトリからでもグローバルにつかえるように「/usr/local/bin」に移動します。

何事もなければ、もう一度バージョン確認をしてみるとバージョン番号が返ってくると思います。
これでComposerのインストールは完了です。

デフォルトPHPをMAMPのPHPに変更

Composerは、PHPのパッケージ管理ツールなので、PHPを使います。
何も設定しなかった場合Macにもともと入っているPHPを使って動いてしまうので、ComposerがMAMPのPHPを使ってくれるように設定を変える必要があります。
まずはデフォルトPHPの場所を確認します。

$ which php

「/usr/bin/php」と返ってきた場合、MacにプリインストールされたPHPが参照されてしまうので、設定を変更しましょう。
このパスを変更したりというのが慣れないと難しいところです。。。

Vimというテキストエディタで、「~/.bash_profile」というファイルにMAMPのPHPの情報を追記します。

$ vim ~/.bash_profile

「i」キーで入力モードに切り替えて、以下のテキストを入力します。
phpのバージョン番号は、使うバージョンに合わせてください。

export PATH=/Applications/MAMP/bin/php/php5.6.10/bin:$PATH

「Esc」キーでコマンドモードに切り替え、「:wq」と入力して保存しVimを終了します。
(Vimの詳しい使い方は調べてみてください)

$ source ~/.bash_profile

Vimでの編集を終えたら、sourceコマンドで設定内容を反映させます。

もういちどwhich phpでPHPのパスを確認して、変更したパスに変わっていればOKです。

CakePHP3のインストール

Composerの準備が整えば、CakePHPのインストールは簡単です。

$ cd /Applications/MAMP/htdocs

MAMPのhtdocsに移動して、ここにCakePHPをインストールします。

$ composer create-project --prefer-dist cakephp/app bookmarker

「bookmarker」のところがインストールしたい任意のCakePHPルートフォルダ名になります。
CakePHPのチュートリアルが「bookmarker」だったのでこれで入れてみます。

実行してしばらく待っていると、インストールが進んでいきます。

権限について聞いてくるので、「y」を入力してインストールを続けます。

インストールが完了したら、MAMPのhtdocsにCakePHP3のファイル群が追加されていました。

MAMPを起動します

ブラウザから「http://localhost:8888/bookmarker」を表示します。
(ドメインやポート番号は自分の環境に合わせてください)

なんかスタートページがキレイになってます。

データベースへの接続情報意外はエラーが出ていませんでした。
CakePHP2でやっていた、セキュリティのコードの書き換えなどはなくなったみたいですね。

データベースをつくって、「config/app.php」の「Datasources」-「default」の箇所を設定すればエラーは消えました。

おわり