Eclipseは統合開発環境 (IDE) の一つで、オープンソースのためフリーで利用できます。

本来はjava言語の開発環境として有名なアプリケーションなので、ソースビルドが不要、極論テキストエディタでもなんとかなるWEBのコーディングでは正直そんなに威力は発揮しません。（むしろ起動が重いなどの苦情があるかもしれませんね）
が、筆者が愛着をもって日々使っているので備忘も兼ねて一応ご紹介します。

（2014/7/20 追記）Lunaを検証済に追加しました。

良いところを少しあげるとしたら、コンテンツ・アシスト機能（補完機能）が使える・プラグインの追加で割と細かくエディタの色を変更できる・詳細なツリー検索機能が使えるなどがあります。

検証済OSバージョン

  • Luna：Mac OS X 10.9.3 Mavericks
  • Kepler：Mac OS X 10.9.2 Mavericks
  • Juno：Mac OS X 10.6 Snow Leopard

Eclipseのダウンロード

Eclipse公式サイト・ダウンロードページから「Eclipse IDE for Java EE Developers」をクリックし、Eclipse本体をダウンロードします。
お使いのMacが32bitか64bit版かは「Intel ベースの Mac のプロセッサが 32 ビットか 64 ビットかを識別する方法（Apple サポート）」こちらで確認してみてください。

Eclipse Downloads（英語）

「eclipse-jee-luna-R-macosx-cocoa-x86_64.tar.gz」のようなファイル名のファイルがダウンロードできたらOKです。

Eclipseのインストール

ダウンロードしたファイルを解凍し、「eclipse」フォルダを丸ごと「アプリケーション」へ移動します。
ここで、一度正常に起動できるか確認しておきましょう。
この時点では、メニューなどが英語になっていると思いますので、日本語化をしていきます。

Eclipseの日本語化

Pleiades – Eclipse プラグイン日本語化プラグイン の、「Pleiades プラグイン・ダウンロード」の「安定版」をダウンロードします。

実は、Pleiadesサイトに「All in One」というeclipseがすでに日本語化されたセットがあるのですが、これはWindowsユーザー向けのものなので、Macユーザーのみなさんは諦めて手動で日本語化しましょう。

ダウンロードしたファイルを解凍し、以下のフォルダをeclipseの対応するフォルダに移動しましょう。

  • pleiades/plugins　⇒　eclipse/plugins
  • pleiades/features　⇒　eclipse/features

つづいて、eclipse.ini（起動設定ファイル）に日本語化のための設定を追記します。

  1. 「Eclipse」フォルダにある「Eclipse.app」を右クリックしてコンテキストメニュー「パッケージの内容を表示」をクリック
  2. 「Contents」→「MacOS」→「Eclipse.ini」をテキストエディタなどで開き、最終行に下のコードを追記
  3. Eclipseを再起動する
-javaagent:../../../plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar

以上でEclipseのインストールは完了です。

以下は、任意ですが入れておきたいプラグインや最初にしておいた方が良い設定などを簡単にご紹介します。

コンテンツ・アシスト（キーボードショートカット）の設定

Mac・システム環境設定の「キーボード」で『コマンド+Space』のキー割当を除外する。
コンテンツ・アシストのキーバインドを『コマンド+Space』に変更

エンコードの設定（UTF-8の例）

「環境設定」-「一般」-『ワークスペース』で、テキスト・ファイルのエンコードを利用したいエンコード（UTF-8など）に設定。

PDT (PHP Development Tools)の追加

PHPを使うなら入れておきましょう。
「ヘルプ」-「新規ソフトウェアのインストール」
「作業対象」のリストから、「Luna（インストールしたバージョン）」を選択→「一般用ツール」からPDTを選択してインストールする。

Eclipse Color Themeの追加（任意）

コードのカラーテーマを簡単に変更できるプラグイン。
「ヘルプ」-「Eclipse マーケットプレース」
「Eclipse Color Theme」で検索＆インストール
以上で、「環境設定」-「一般」-「外観」-「Color Theme」にてエディタのカラーテーマを変更できるようになる。

Eclipse Moonrise UI Themeの追加（任意）

Eclipseのウインドウを黒に変更できるプラグイン。コードのカラーテーマを黒バックにしたい人におすすめ。
「ヘルプ」-「Eclipse マーケットプレース」
「Eclipse Moonrise UI Theme」で検索＆インストール
以上で、「環境設定」-「一般」-「外観」にてテーマ「Moonrise」が追加される。

Terminal Plug-inの追加（任意）

「ターミナル」をeclipse上で操作できるようにするプラグイン。
「ヘルプ」-「Eclipse マーケットプレース」
「Terminal Plug-in」で検索＆インストール
「ウインドウ」-「ビューの表示」-「その他」の、「一般」に「ターミナル」が追加される。